帝人/フィルム合弁を完全子会社化/米国デュポンの持分取得

2016年08月23日 (火曜日)

 帝人は、フィルム事業の合弁会社である帝人デュポンフィルムとIndonesia Teijin DuPont Filmsを完全子会社化する。事業運営の柔軟化と意思決定の迅速化が狙いで、合弁相手先の米国デュポン社の持分を取得する。帝人デュポンフィルムは即日、インドネシア子会社は規制当局の承認後の取得となる。

 完全子会化に伴い、国内子会社は「帝人フィルムソリューション」に、インドネシア子会社は「Indonesia Teijin Film Solutions」に社名を変更。ポリエステル以外の高機能素材の活用を図るとともに、帝人グループの他素材との融合・複合化や外部との協業を通じた新規ビジネス開拓を推進する。

 帝人は、9月をめどに国内生産拠点を宇都宮事業所に集約するなど、フィルム事業の高付加価値用途への集中を図る構造改革を進めている。今回の2社の100%子会社化もそれらの取り組みの一環となる。