菅公学生服/7月期計画通り増収増益へ/ブランド、企業力評価され

2016年09月29日 (木曜日)

 学生服製造最大手の菅公学生服(岡山市)は、2016年7月期決算について期初に計画していた売上高340億円(前期330億円)、経常利益5億円(2億7000万円)に着地する見通しを明らかにした。尾﨑茂社長は「3年前に初めて開催したソリューションフェアなど企業としての取り組みが理解され、ブランド企業力が評価されたことが結果につながった」と話す。

 16年7月期は今年の入学商戦のモデルチェンジ(MC)校の獲得が校数、獲得率とも前年を上回ったことに加え、店頭商品についても洗濯耐久性に特化した詰め襟学生服「カンコードライウォッシュ」などの販売が拡大。スクールスポーツも「カンコー×ファイテン」「アディダス」などが順調に販売を伸ばした。

 生産面については、学生スラックスを生産する高城工場の近隣への移転増設を進めており、11月末には開所式を開く予定。生産量は初年度12万8000点から来年度以降は14万点に増産する。第2期計画として南九州全体の裁断業務を一手に担う裁断センターの建設も進め、来年に稼働を予定する。「工場の自家比率が高いだけに、コストアップにはなりやすいが、生産の強みを生かしていきたい」(尾﨑社長)と、生産の技術革新も進める。

 今期は新たな取り組みを加速する。22日には、3店舗目となる直営店「カンコーショップ原宿セレクトスクエア」を渋谷区神宮前にオープン。今年4月にパートナーシップ契約を締結したストライプインターナショナルと共同開発した「アースミュージック&エコロジー カンコーレーベル」を中心とした通学関連用品を販売する。

 「楽しく気軽に入ってもらえる」店舗として、新たな制服を発信。「感度の高い街」だけに、今後の来店者数は未知数だが、「17日のプレオープンから予想以上の販売で、順調な滑り出し」と言う。

 昨年、発表したアイドルグループ「ももいろクローバーZ」「乃木坂46」の衣装デザイン・スタイリング担当の米村弘光氏との共同プロジェクト「世界にひとつのみんなの制服 スタイリング・バイ・ヨネムラヒロミツ」についても、3校ほどが既に採用。これまで業界にはない取り組みだが、「先陣を切る覚悟を決めている」と新たなモノ作りに取り組む姿勢で臨む。

 MC校の獲得やスクールスポーツも進むことから、今期は350億円の売上高を想定。尾﨑社長は「売り上げの多さは、ファンの多さだと思う。少子高齢化の現実をしっかり受け止めながら、できることをしっかりやっていきたい」と話す。