「AFF・東京2016」/独自の強みで優位性図る/自社企画力など多様

2016年09月29日 (木曜日)

 「AFF・東京2016」では、品質管理や納期厳守、卓越した技術力の発信、オリジナル企画の打ち出し、値頃感のある価格設定などを強みに優位性を図る企業が存在感を示す。(1面参照)

 DALIAN L&M TRADINGは、対日15年以上の実績を持ち、ジャケット、パンツといったアウターを中心に手掛けている。大連にある二つの自社工場では比較的中小ロットの布帛商品を生産。従業員約600人で大ロットのコートやパンツなどを製造する自社工場をベトナムに置く。

中国や韓国、東南アジアなどからの充実した素材調達や自社デザイナー、パタンナーを使ったオリジナル企画の提案などを強みに、今後も独自性を発揮するという。

 対日をメインにカットソーを手掛けるのは江蘇竹福服装設計。レディースのカットソーの扱いが多いこともあり、近年は客先からの価格交渉も少なくない。そのため、江蘇省に置く自社工場での生産や生地メーカーとの取り組み強化などでコストを抑えた提案に取り組んでいる。現在の年産量は外注を含め約250万枚。自社工場の規模拡大も視野に入れる。

 嘉興思凱服飾は、欧米向けに加え今年から対日にも注力していく。7月開催の「AFF・名古屋2016」にも出展。主力はメンズ向けのダウンジャケットやMA―1で、レディースや子供服も一部扱う。中国国内の自社工場の長年のノウハウで付加価値の高い提案に努めていく。