帝人 高機能繊維事業本部/海外市場の開拓加速/防護やインフラ攻める

2016年10月25日 (火曜日)

 帝人の高機能繊維事業本部は、海外市場開拓を加速する。セーフティーソリューション分野では防護衣料用途などで成果を獲得しており、早い段階で「海外をメインの販売先にしたい」(セーフティーソリューション部)との考えであるほか、現状では積極的な輸出は少ないと言うインフラ・インダストリ部でも継続的に仕掛けていく。

 セーフティーソリューション分野では、タイの製造会社テイジン・コーポレーション〈タイランド〉(TLT)が2015年8月から稼働しており、同製造拠点を基軸にしたメタ系アラミド繊維の販売オペレーションが順調に推移している。

 その中でも良好な動きを示しているのが、消防服や作業服などの防護衣料市場や高視認市場。中国向けが伸びているが、タイを中心とする東南アジアや欧米への販売にもドライブをかける。同時に産業資材のフィルター用途の提案も強める。

 東南アジアは現在、高機能素材を用いて安全性をさらに高めていこうとする段階にある。セーフティーソリューション部は「安全性を説明しながら、メタ系アラミド繊維の優位性を訴えていく」。

 インフラ・インダストリ部では、耐震補強など日本の高いインフラ技術をインドやタイのマーケットで生かせないかと調査を続けている。例えば、タイなどでは海岸の浸食が問題となっており、高機能繊維製品を使った有効な対策を提案できないか模索の段階にある。

 帝人単独で素材を販売するのではなく、繊維製品を使った技術や工法の提案を行うなど、「パートナー企業らと連携を深めながら、ソリューションを提供していきたい」(インフラ・インダストリ部)と言う。