3人目のマイスター誕生/鳥取県から認定/菅公学生服

2016年11月02日 (水曜日)

 学生服製造最大手の菅公学生服(岡山市)の社員である米子工場(鳥取県米子市)生産課係長の川見伸子さんがこのほど、「鳥取県高度熟練技能者(とっとりマイスター)」に認定された。同社では「黄綬褒章」「現代の名工」受賞者でもある米子工場生産課の吉良美子さん、大山工場(鳥取県大山町)の新田みどりさんに次いで3人目の認定者となる。

 鳥取県では、高度熟練技能者の社会的評価を高め、その技能を尊重し継承する社会的機運を醸成していくことを目的に、1998年から同県の製造業の基盤となる職種において優れた技能・技術を有し、後継者育成に意欲のある人材をとっとりマイスターとして認定してきた。今年は2人が認定され、うち1人が川見さんとなる。

 川見さんは、2014年に厚労省の「ものづくりマイスター」の認定も受けており、工場で生産するシャツ製品の生産管理、品質管理、納品管理の責任者として、約170人の縫製作業員の教育訓練、製造ラインを管理する縫製リーダーへの指導のほか、定期的に海外の工場への技術指導を行うなど、後進育成に寄与。「これまで育てていただいた先輩・後輩の皆さんと会社に感謝しながら、自身の技術向上と後進の育成に、今まで以上に取り組んでいきたい」とコメントした。