菅公学生服×岡山南高/制服デザインついに決定/愛される学校のシンボルに

2016年11月22日 (火曜日)

 「岡山南高校服飾デザイン科産学連携実学体験プロジェクト(MPS)」を推進する菅公学生服(岡山市)と岡山県立岡山南高校(同)は21日、岡山市内にあるカンコーショップで「岡輝(こうき)中学校女子制服リファインプラン」のデザイン決定発表会を開いた。近隣の学校にないデザイン性に加え、着心地の良さ、ウオッシャブル、撥水(はっすい)性など機能性も充実、生徒の思いが詰まった制服が完成した。

 同プロジェクトは、岡山南高校の服飾デザイン科が2014年から菅公学生服と連携し、プロジェクトを通じてキャリア教育を推進してきたもので、今年度は岡山南高の2年生が、岡山市立岡輝中学校(同)の女子生徒の来年の新入生から着用を予定する制服を企画していた。

 新たに決定した制服は、今年の「グッドデザイン賞」にも選ばれた「ストレスフリーアクティブブレザー」の機能を採用し、ストレッチ性で動きやすさが格段に向上。気軽に家庭洗濯ができ、汚れにも強く、再生ポリエステル使用で環境にも配慮した。切り替えを入れて体に沿った3枚パネル構造でスタイルの良さも追求。リボンもピンクを配色し、オリジナルの柄を採用した。MPSの実行委員長を務める森本葵さんは「制服を、愛される学校のシンボルにしてもらいたい」と期待を述べた。

 岡輝中の門田正充校長は制服検討委員会で「なかなか決まらず、(絞り込んだ三つの企画で)学年ごとに変えて順番に着用することも考えた」と非常に苦悩したことを打ち明けた。最終的に投票で決まり、制服を作るという「夢を実現し、素敵な思いに胸を打たれた」と、今回のプロジェクトに取り組んだ岡山南高の生徒たち全員に賛辞を送った。