菅公学生服/新高城工場で開所式/南九州の一大生産拠点へ

2016年11月28日 (月曜日)

 学生服製造最大手の菅公学生服(岡山市)は25日、菅公アパレルの新高城工場(宮崎県都城市)の開所式を開いた。同社首脳や宮崎県、都城市の行政関係者、工場従業員など約100人が参加。神事式の後、あいさつした尾﨑茂社長は、地元の「応援を受けながら、一生懸命頑張っていきたい」と話すとともに、隣接地に建設予定の南九州カッティングセンターにも触れ、南九州の一大生産拠点として「さらに盛り上げていきたい」と述べた。

 今回の新工場の設立は、生産拡大のために移転増設したもので投資額は約5億円。新工場は敷地面積2万3140平方メートル、建物面積3150平方メートルで、旧工場に比べ4~5倍の規模となる。高速道路インター近くの工業団地にあり、国内生産体制の強化に加え、物流効率化や雇用確保を期待する。

 従業員は現在74人、1年後105人を計画。ミシン110台、アイロンプレス20台で、生産量はスラックスを中心に初年度年間12万4000点、次年度以降は14万点を想定する。

 新高城工場は、都城工場を基幹工場とした「都城工場グループ」に属す。設備は現状4割程度で、今後も増強を進め、都城工場に次ぐ中心的な工場として役割を担い、スラックス以外の生産も視野に入れる。南九州一帯では同社の「売り上げの半分以上を担う」(藤田敏男取締役)出荷額の生産規模となる。

 第2期計画として約4億円を投資し、隣接地に南九州カッティングセンター(建設面積約4600平方メートル)の建設も来月に着工し、来年8月には稼働を予定する。CAM13台を導入し、南九州全体の裁断業務を一手に担う工場として、裁断業務の合理化を進め、初年度30人、3年後50人の新規雇用を見込む。