テクセット/素材コラボで高機能追求/相互補完し事業拡大
2016年11月30日 (水曜日)
帝人フロンティアの子会社で、寝装・インテリアの企画・販売を手掛けるテクセット(東京都港区)は、高まる高機能へのニーズに応え、グループ内外のさまざまな機能素材を掛け合わせた提案に力を注いでいる。
今日30日まで自社ショールームで開催中の「2017テクセット素材展」で、それら開発商材を披露。現在、寝具4割、カーテン3割、素材・原料3割という売上構成比だが、太陽電池繊維素材など「新規案件を含め、近い将来2割ずつ五つの柱を構築し、補完関係で全体をパワーアップしていく」(青野義弘社長)考え。
寝具向けでは、インビスタ「クールマックス」(吸水速乾性)×帝人フロンティア「ソロテックス」(クッション性と形態回復性)×旭化成「フュージョン」(構造体)の3社コラボによるダブルラッセルのハイスペックな敷き寝具素材をはじめ、インビスタ「サーモライト」(保温性)×ポーラテックのフリースブランケット、スイスの加工剤メーカー、ヘイキュー社の超気化冷却加工「アダプティック」を用いた冷感商材などを開発した。
25年のロングセラーを誇る「ミクロガード」からは、天然素材の風合いと防ダニ性を兼ね備えながら、値頃感(シングル参考価格2980円)を出した寝装カバー「ミクロガードプレテクター」を打ち出した。
インテリアでは、タータンチェックの毛織物で著名な英国ピーター・マッカーサー社との包括的ライセンス契約に基づくカーテンや寝装カバー、小物はじめ、KBツヅキの綿改質素材「リコットン」と協働による洗濯後の縮み防止と風合い維持を両立した天然素材のカーテン地などを訴求している。