豊島 17秋冬素材提案で/付加価値ダウン表地展開/「リモンタ イースト」
2016年12月16日 (金曜日)
豊島は製品OEM(相手先ブランドによる生産)、ODM(相手先ブランドによる企画・生産)の17秋冬向け素材提案で「リモンタ イースト」を展開する。イタリアの高級合繊機業リモンタ社が中国生産するセカンドラインを、豊島が日本国内向けで展開する。生機を備蓄するなどしてQR要望に対応するほか、豊島が扱う付加価値ダウン素材と組み合わせたダウン商材の製品企画にも活用する。
リモンタ社のナイロン素材はビジネスバッグに採用されるなど、国内でも高級素材として認知度が高い。そのセカンドラインとして、中国製生機を小松精練〈蘇州〉で染色仕上げする中国一貫生産のリモンタ イーストの展開を始めており、豊島が国内カジュアル衣料向けでリモンタ社と業務提携している小松精練が独占供給を受ける6素材で、小松精練〈蘇州〉で製造する素材を先行販売することを決めた。
発色と光沢で品位が高い点を付加価値要素として、ダウン側地での採用を想定する。豊島では丸八真綿が国内自社工場で洗浄、乾燥、選別した高品質羽毛「丸八ダウン」や羽毛状のポリエステル機能中わた「エアコンダウン」などダウン、中わた素材も展開しており、リモンタ イーストを披露した素材展では、これらと組み合わせた製品サンプルも展示した。
11月の急な冷え込みを受けて、店頭でダウン商材の動きが良くなっていることから、17秋冬向けでも底堅い需要を見込む。6素材の生機は在庫してクイック対応するなど、リモンタ イースト使いの付加価値提案に注力する。