トンボ・ララウォーク/直販、動物病院が主販路/3年で順調に拡大

2017年01月26日 (木曜日)

 トンボ(岡山市)の、犬の歩行補助具ハーネス「ララウォーク」関連事業が2014年7月のスタートから拡大を続けている。カタログ「with」の17年第1弾から実用により適した「介助ベスト・パンツ」を加えるなど、飼い主と犬を取り巻く環境を横断的に分析したことによる総合提案が奏功している。17年度には売上規模1億円を目指す。

 介助ベストは犬の前肢を、パンツは後肢を中心に持ち手が付く。それぞれ、犬の体形に合わせた芯地を内部に用いたほか、持ち手の長さも重心に合わせて最適化し、飼い主と犬の双方の負担を軽減する構造を用いた。ベストには床ずれ防止クッション材、パンツには抗菌防臭素材の採用やおむつカバー機能を持たせるなど、これまでに蓄積したノウハウを盛り込み、実用新案も取得した。

 ネット直販のほか、販動物病院を重点開拓販路にする。介護が必要となる犬は高齢者が飼っているケースが多く、高齢者はペットショップやペット美容院ではなく、動物病院へ相談を持ち込む傾向が強いからだという。

 サイズ対応も、事前に「サイズ選び用型紙」を無料で配布することで、返品率も非常に低いという。現在のマーケットは国内中心だが、中国の通販サイト「アリババ」で展開も既に始めた。「インターペット」などの見本市では海外バイヤーの反応もよく、拡大が見込める。引き続き見本市出展などを強化し、拡販を図る。