「機能性繊維フェア2017」/高機能繊維に高い関心/46社が熱烈アピール

2017年02月24日 (金曜日)

 衣料から産業資材まで幅広い分野に使われる高機能繊維に高い関心が集まっている。23日、大阪産業創造館(大阪市中央区)で開催された機能繊維展示会「機能性繊維フェア2017」には、午前中から多くの来場者が訪れ、会場は行き来が難しいほどの混雑となった。出展企業46社は各社各様の機能繊維を熱心にアピール。今回展では抗菌、抗ウイルス、アレルギー物質対策など日常の衛生面での活躍が期待される商材を打ちだす企業が多かった。

 東洋紡は抗ウイルスアクリレート系繊維「ヴァイアブロック」を紹介した。これまでインフルエンザウイルスに対して抗ウイルス性の認証を取得していたが、今回はノロウイルス代替のネコカリシウイルスにも対応した商材を披露。産業資材フィルター、マスク、エアコンや空気清浄機用フィルターへの活用を提案した。

 コタニ化学工業(堺市)は花粉や砂土、ファンデーションといった粉状の汚れを付着しにくく、軽くはたくだけで簡単に落とせるようになる繊維向け加工剤「クインセッターPOL」を訴求。

 ダイワボウレーヨンはダニの死骸やふんといったアレルギーを引き起こす物質を低減する練り込みレーヨン「アレルバスター加工レーヨン」を出展した。

 シキボウは多様な汚れに対応した機能素材を「汚れま戦隊」とユニークに命名し分かりやすく素材の活用を呼び掛けた。

 泉州のタオルメーカー、成願(大阪府泉南市)は花粉、ハウスダスト、カビなどのタンパク質を水に分解する「ハイドロ銀チタンタオル」を出展、来場者から多くの質問が寄せられていた。