菅公学生服×岡山南高校/今度は自校の夏服企画/最終報告会開き成果発表

2017年03月08日 (水曜日)

 「岡山南高校服飾デザイン科産学連携実学体験プロジェクト(MPS)」を推進する菅公学生服(岡山市)と岡山県立岡山南高校(同)は7日、同校で「MPS最終報告会・次年度引き継ぎ会」を開いた。4月からの来年度は「岡山南高・女子夏制服エボリューションプラン」として、自校の女子夏制服を企画、デザインする。

 MPSは、岡山南高校の服飾デザイン科が2014年から菅公学生服と連携し、プロジェクトを通じてキャリア教育を推進してきたもので、今年度は、服飾デザイン科2年生の生徒たち38人が、岡山市立岡輝中学校(岡山市)の女子制服を企画する「岡輝中学校女子制服リファインプラン」に取り組んだ。

 今回、最終報告会として、これまでの取り組みを発表。岡輝中の門田正充校長は、4月から新入生の女子が岡山南高の生徒たちがデザインした新しい制服に袖を通すに当たって「楽しみにしている」と感謝の気持ちを表した。さらに学区が近いだけに「お互いに元気になれるような学区にしていきたい」と話した。

 岡山南高2年生の生徒代表の森本葵さんは、今回の取り組みを経験したことで「社会に出て、より一層活躍できる努力する」と述べるとともに、「自分を成長させる新しい一歩になった」と振り返った。

 菅公学生服の原田季典スクール企画開発部長は、岡輝中の新制服について、日頃の同社の開発の中でもなかなか気が付かないポケットの大きさなど、デザイン性だけでなく細かく配慮された設計を評価し、「100点以上の素晴らしい制服」と述べた。

 次年度は2年生になる現在の1年生39人が1992年にモデルチェンジして以降、デザインがほとんど変わっていなかった自校の女子夏制服を企画、デザインする。初めて取り組みを聞かされた生徒たちは、互いに顔を見合わせ、驚いた表情を見せながらも、楽しみな様子で意気込みを感じさせた。