東レ/アルカンターラの設備増強/伊工場を2倍の能力に
2017年03月21日 (火曜日)
東レはイタリア子会社のアルカンターラが製造する人工皮革「アルカンターラ」の生産設備を増強する方針を決めた。今後5年間で需要に応じて段階的に約3億ユーロ(約350億円)を投じて、ネラモントロ工場の生産能力を現在の約2倍に拡大する。
アルカンターラの自動車内装材での需要は世界の自動車生産台数の安定的な成長に加え、内装の採用部位の広がりにより確実に拡大することが見込まれている。PCやヘッドホンなどのコンシューマエレクトロニクス用途なども拡大しており、アルカンターラの生産能力は2019年には不足する見通しだという。これら旺盛な需要に対応するため、今回の方針を決めた。
アルカンターラの現在の年間生産能力は約900万平方メートル。今回の拡大投資に当たり、CO2削減など環境配慮型技術を導入した設備も検討する。