「AFF・大阪2017」 4月11~13日(3)/注目の出展企業を紹介!
2017年04月05日 (水曜日)
「AFF・大阪2017」に出展する有力企業15社を紹介する。
〈メンズのニット製品出展/HIGH HOPE AGLORY LIMITED〉
従業員数170人強、5000平方メートルの最新オフィスを有し、電子商取引のインフラを整えた大型総合国際貿易企業。資本金7000万元、2010年末の総資産14億元。取り扱い製品は繊維品、アパレル、化学工業品、木製品、紙製品、軽工業品、工芸品、機械、金属、電子製品、太陽光関連など。
AFFにはこれまで20回以上出展してきた。今回展にはメンズのニット製品として、インディコ・シリーズのジャケットとTシャツを打ち出す。また麻使いのTシャツ、トレーナー、開襟シャツ、パーカのほか、冬物としてベッチン、フリースのトレーナー、シャツなども出展する。
〈日本向けに特化する貿易会社/金諾貿易〉
2008年に上海で設立した、日本向けに特化した貿易会社だ。主要製品はセーターとニット・布帛製衣類。アパレル製品の貿易管理、品質管理、デザインの経験が豊富で、上海から全国の長期的な取り組み先工場を管理する。500着の小ロットに対応。良質のサービスを提供し、顧客に専門的なアドバイスをすることで信頼関係を築くことを心掛けている。レッグウエアメーカーや繊維専門商社、カジュアル・生活雑貨ブランドなどの顧客を有する。
日本のアパレル市況は厳しいが、ここ数年の売上高は毎年前年を上回っている。16年の売上高は180万ドルだった。
これまでAFFには名古屋1回、そのほか1回の計2回出展している。
〈日本に特化し子供服展開/依範服飾〉
2010年に浙江省寧波市で設立したニット・布帛製子供服、レディースを展開する貿易会社。製品の全てを日本に輸出している。長期的な取組先協力工場は8社で、布帛・ニット生地を合わせた製品が得意。小ロット・短納期に対応している。
ここ数年、中国国内のコストアップで厳しい状況が続いているが、顧客へのサービス品質をより高めることで、既存顧客から安定した発注を得ている。昨年の売上高は270万ドル、販売数量は50万着だった。
今後も顧客視点に立ってニーズに応え、小規模企業ならではの小回りの良さを生かし、QR、低コスト、高品質のサービスを提供していく構えだ。
これまでAFFには東京展6回、大阪展4回の計10回出展している。今回は、子供向けのニット・布帛製ユニフォーム、フォーマルスーツなどを打ち出す予定。
〈欧米に強いニットメーカー/湖州正興進出口〉
2000年に浙江省湖州市で設立。ニット製衣類とセーター、糸の生産と貿易を一体で展開している。傘下に日中合資のセーター工場を複数有す。「湖州市10大輸出先進企業」の1社。導入する横編み機は超ローゲージ1・5ゲージから16ゲージまで対応。積極的に海外顧客を開拓しており、20カ国・地域の顧客と取引関係にある。
16年輸出額は1642万ドル。主に米国、フランス、スペイン、南米諸国、日本などに輸出。日本向けは65万ドルだった。
優位性は、欧米顧客が多く、多品種で最新トレンドに対応した製品を生産できること。通信販売、テレビ通販の顧客との取り組みも多く、超短納期と高品質を提供できる。
今回展では、今年の欧米市場でのトレンド製品と、ニット・布帛生地をあせた製品、刺繍製品などを打ち出す。日本の顧客の高品質・低価格のニーズに応える製品を用意し、開拓を本格化する。
〈日本開拓に本腰のデニムメーカー/山東美仕達紡織服装〉
2011年に山東省濱州市鄒平県で設立したデニムメーカー。工場の建物面積は5万平方メートルで、最先端の機器を導入し、デニム生地と製品を一貫生産している。デニム生地は年産2000万メートル、製品は200万着。新素材や最先端の生産の採用に積極的で、一流の品質を実現している。
日本のデニム市場は世界でも先端的であることから、日本市場を開拓し新製品の開発に弾みをつけ、開発能力の底上げを図る考え。今回展のメイン商品は、超ストレッチ素材使いの製品や2層構造素材、ニットデニム使いの製品、コーティング加工、プリント、ダメージ加工などの生地、「テンセル」「モダール」使い、ポリエステル・綿混紡生地などをアピールする。ファーストリテイリングや小泉アパレル、「エドウィン」、「マウジー」などの開拓を狙っている。
〈初出展の高級ニット・メーカー/江蘇英瑞集団〉
1994年に設立。資本金は500万ドル。中高級ニット生地とニット製衣類の生産を手掛け、編み立て、染色、縫製までの一貫対応を展開している。江蘇省南通市に4万6900平方メートルの拠点を持つ。
生地の年産量は5000トン、衣類は240万着。これまでスポーツ、アウトドア、カジュアル、キッズなどの著名ブランドとコラボレーションしてきた。
15年の日本向け輸出の取扱量は約50万着、取扱高は300万ドル、16年は30万着、約200万ドルだった。日本向けを強化する方針で、今回AFFに初出展する。多品種、小ロット、QRに対応することで、顧客を増やしていく。今回展ではスポーツ、アウトドア、キッズなどの「5大シリーズ」を出展し、自社の実力をアピールしていく。
〈初出展のニット・布帛製品メーカー/象山神迪製衣〉
2002年に浙江省寧波市で設立したニット・布帛製品メーカー。工場の建物面積は4000平方メートル強で、各種ミシン91台を導入。従業員120人で、月約15万枚を生産。製品は主にドイツ、デンマーク、日本に輸出している。生産と素材調達を自社対応することで、正確で早い納期を実現している。
生地も自社生産しており、豊富な開発実績を持つ。また厳格な品質管理体制を構築し、検品会社も活用することで品質チェックを厳格に実施している。輸出先は欧米が中心で、日本向けは全体30%を占める。今後日本市場の開拓を本格化し、早い時期に50%にする計画だ。
AFFは今回が初出展。ニット製メンズ、レディース製品と、ニットと布帛をあわせた製品、各種の珍しい生地を使った製品をアピールする。
〈デニム専門貿易会社/上海南河服飾〉
2005年に上海で設立したデニム製品専門の貿易会社。自社開発部隊を持ち、トレンドの変化にいち早く対応する。国内の先端の生地、副資材、洗い加工を採用し、顧客のニーズに対応、それぞれに合った製品を提案している。
主な輸出先はフランス、デンマーク、ドイツ、オーストラリアで、日本は16年に参入したばかり。
高いファッションデザインと高品質の製品のニーズが大きい日本市場を開拓することで、自社のレベルアップを図り、競争力を高めていく方針をとる。今年は東京オフィスを設立し、プロモーションと営業の拠点として活用していく予定だ。
昨年、東京のアパレル展示会に出展し、多くの顧客から評価を得、取り引きを開始している。今回展ではさらに多くの顧客の開拓を目指す。
〈原料から製品まで一貫/西安聖雪絨羊絨製品〉
陝西省西安市で1999年に設立したニット製品メーカー。主に、ウール・カシミヤ糸使いのセーターやマフラー、手袋などのニット製品を生産する。ニット糸は年間生産量150㌧、各種製品は30万着を超える。柔らかく、軽く、暖かく、美しい発色を特徴とする製品が、各国の顧客から高く評価されている。
糸は主にネパールと中国国内向け。製品は米国、ドイツ、フランス、日本向け。2016年の日本向けのセーターの販売枚数は5万着で、取扱高は200万ドルだった。今後さらに力を入れ開拓していく。
優位性は原料から糸、製品までの一貫生産や、サンプルを迅速に提供できる点。
今回展では新開発の36番双糸使いのカシミア製品を打ち出す。26番双糸に相当する軽さで低価格を実現した。
〈中高級メンズ・レディースの生産・貿易企業/南通翔森服装〉
アパレル生産から貿易までを一貫展開する企業。3000平方メートルの工場に国内外の最新設備を導入し、中高級メンズ・レディース衣類を生産している。
近年の年間売上高は約1000万ドル。主な輸出先は日本だ。日本市場は今後、高級品の開発に注力することで成長を図っていく計画。特に百貨店アパレル向けに重点を置く。
優位性は、自社工場を持っていること。また従業員は地元出身者が多く、定着率が高く、10年強の経験を持つ熟練工が多いことも強み。
2回目の出展となる今回は、最新のデザインと生地を前面に打ち出し、多くの高級ブランドと商談することを目標に据えている。
〈ニット小物で南通最大級/南通瑞興服飾〉
1997年に設立したニット小物メーカー。主な製品は帽子、マフラー、手袋、ショールで、日本や欧米に輸出している。従業員は250人強。南通では最大級のニット製小物メーカーだ。優位性は、高品質と納期厳守、デザイン能力など。
2016年の輸出額は1400万ドルで、前年に比べ10%増えた。うち、日本向けは4割を占めた。
これまでAFF・東京展への出展など、日本の展示会に10回出展している。今回展では、新しいデザインの製品や、スポーツ・ファッション向けの新製品をアピールする。
〈日本に特化しヤングレディースの生産・貿易を展開/寧波濠国際貿易〉
2014年に浙江省寧波市で設立した日本向けアパレル製品の貿易会社。従業員14人で、主にヤングレディースを取り扱っている。セーターからニット、布帛製衣類を、複数の長期的な取り組み先工場で生産している。
15年の取引額は800万ドル、16年は700万ドルだった。今後も日本のヤングレディース市場を深耕する方針で、可能な限りブランドとの直接取引を目指すという。
アドバンテージは、提案力があり、トレンドに敏感に反応でき、小ロット対応が可能な点。
今回展では、ヤングレディース向けのセーター、ニット、布帛製衣類の新製品をアピールする。
〈内モンゴルのウール・カシミヤ小物メーカー/包頭市開盛工貿〉
ウール・カシミヤ産地である内モンゴル自治包頭市に拠点を置くウール・カシミヤ小物メーカー。優位性は、サービスと製品品質の高さ。海外市場を積極開拓しており、現在20カ国・地域の顧客と良好な取引関係を築いている。
近年国内外のアパレル市況は低迷しているが、業績は上り調子。その要因は積極的な市場開拓と、顧客との密なコミュニケーションによる開発だという。16年の取引高は1000万ドルで、主に日本、欧州、韓国に輸出。日本向けは500万ドルだった。
今回展では格子・ストライプ柄、ジャカード、単色カシミヤ・ウールのショールとマフラー、カシミヤ・ウール使いのニット製ガウンを出展する。
〈日本向け専業のニット製小物メーカー/蘇州懋麗服飾〉
2004年に蘇州市陽澄湖湖畔で創業したニット製小物メーカー。工場面積は500平方メートル強で、各種織り・編み機を40台導入。主な製品はマフラー、手袋、帽子で、製品の9割を日本に輸出している。近年の対日取扱高は700万ドル。
同社のアドバンテージは、高品質、低価格、短納期を実現している点だ。今回展では、顧客から評価の高いマフラーとポンチョ・ケープ、フェイクファー使いの製品のほか、ウール・アクリルとカシミヤ・アクリル混紡素材使いのマフラー、英国の高級生地を使った手袋、日本で人気の帽子などを出展する。
〈幅広い皮革製品をアピール/莱州双羊皮革〉
2005年に山東省莱州市で設立した皮革と皮革製衣類のメーカー。工場の建物面積は9600平方メートルでミシンなど100台強を導入。製品の大部分を日本に輸出している。
特徴は、自社で生産した摩擦に強い皮革を使っている点や、環境保護に配慮した原料を使っていることだ。デザインはシンプルで飽きのこないものから、ファッション性を追求したものまで幅広くそろえている。
今回展では、皮革製衣類の新製品をアピールする。