妙中パイル織物/「テクテキスタイル」初出展/海外で新用途・新販路探る

2017年04月11日 (火曜日)

 高野口パイル産地の妙中パイル織物(和歌山県橋本市)は、5月にドイツ・フランクフルトで開かれる産業用テキスタイルと不織布の国際見本市「テクテキスタイル」に初出展し、産業資材向け素材の海外販路と新規用途開拓に注力する。

 「天然繊維から合繊、しかも短繊維、長繊維、モノフィラメントまで」(妙中清剛社長)これまで同社が手掛けてきた多様な素材を出品する。「特に産業資材では、何がどう使われるか予測しきれない分野。来客にも出展品を見てニーズを掘り起こしてもらいたい」と、あえてターゲットを絞らず、じっくり用途開拓に取り組む。

 他方、既存の主力である液晶用ラビングクロスも国内液晶メーカーの生産方式変更を受けて進めてきた台湾・中国メーカーへの販路シフトが奏功しており、今年度も販売量を維持する見通しとなっている。「海外ではラビングクロスを用いる設備の増設がまだ続いており需要はある。昨年から今年にかけて国内外の販売比が逆転したが、国内需要も車載用など掘り下げる余地はまだある」とみている。

 資材用ではこのほか合繊長繊維使いのベルベット化粧パフも昨年より販売量は伸び、取引先も広がるなど順調に拡大する。

 インテリア用途もジャカード素材のカーテンメーカー大手のカタログ採用や、ホールなど物件物の受注で前年以上で推移する。

 衣料向けも、高野口パイルファブリックの一員として継続出展する「プレミアム・テキスタイル・ジャパン」の2016年11月展でもピックアップ品の反応が上々のほか、ベルベットやレーヨンファーを中心に引き合いが目だって増えている、「今秋冬向けの本生産はこれからだが感触はこの数年で最もよい」と言う。