「AFF・大阪2017」/会場は初日から盛況/熱心な商談数多く
2017年04月12日 (水曜日)
日本最大級の繊維・アパレルOEM/ODM展示会「AFF・大阪2017」(AFFと日中経済貿易センターの共催)が11日、大阪市中央区のマイドームおおさかで始まった。初日は雨天でのスタートとなったが、会場は午前中から混雑し、熱心に商談する来場者が数多く見られた。会期は13日まで。
出展者数は321社で、総面積6000平方メートルの会場に365ブースを展開する。展示する商品はアパレル、服飾品、素材、副資材、ホームテキスタイルと幅広く、会場である1階から3階までフロアごとに展示内容を分けてアピールする。1階は東南・南西アジア企業、素材・副資材、作業服、シルク素材、2階はニットウエア、インナー、ホームテキスタイル、3階は布帛ウエア、ベビー・キッズウエア、服飾品となっている。
2、3階に中国大陸からの出展者が集まり、高品質、小ロット、短納期対応をアピールする。多くの出展企業には日本語を話せる担当者がおり、通路側に立って、積極的に呼び込もうとする姿が見られた。
デニムを主力とする山東美仕達紡織服装はシャネルやリーバイスなどの高級ブランド向けのOEMを手掛ける。クオリティーの高い生地を強みとしており、今回展では独自の綿・レーヨン・「テンセル」といった複数の素材で構成する製品をアピールする。
依美時尚は軽量速乾、保温、接触冷感素材など多彩な機能で差別化したカットソーを中心に出展した。売上高の8割が日本向けで2割は中国内販。劉偉総経理は「量産向けで技術的に容易な商品は東南アジアシフトが今後も進む」とし「当社は機能と短納期、高品質でニーズを取りたい」と話す。
江蘇海企国際股●は作業服、カジュアルウエア、ダウンジャケットを手掛ける。今回はミャンマー生産をアピール。楊新宇業務九部経理は「ミャンマー生産は人件費が中国の半分の水準だが効率や技術面での課題はある」と述べ、「5年後に向けて人材の育成、生産力を向上させたい」と話した。
AFF展は前身の「チャイナファッションフェア」(CFF)初開催の2003年から今年で15周年を迎え、今回展で節目の30回目となる。同日正午からは主催者、出展者、日本の協力企業・団体による記念パーティーが開かれ、160人が参加した。
(●はにんべんに分)