AFF展閉幕/手応えはまだら模様/低価格と少量の要望多く
2017年04月14日 (金曜日)
日本最大級の繊維・アパレルOEM/ODM展示会「AFF・大阪2017」(AFFと日中経済貿易センターの共催)が13日、3日間の会期を終え閉幕した。2日目までの来場者数は前年並みの約2800人(暫定値)だった。天候は初日の雨から回復し、最終日は晴れ、同日午後も会場は多くの来場者でにぎわった。
出展者に出展成果を聞いたところ「有望な顧客に多く出会えた」という企業もあれば、「新規の顧客開拓は進まなかった」という声もあり、まだら模様だった。日本市況については「厳しさが増している」とのいうコメントが大半だったが、「セレクトショップなど取り組み先によっては伸ばしているところもある」と答える企業もあった。
レディースカーディガンなどニット製品を中心に展示した乳山和信製衣(山東省乳山市)は同省内の縫製コストでメリットがある工場での低価格・高品質生産をアピール。
王旭社長は「取引につながりそうな相手を見つけることができた」と話し、来場者の要望としては「低価格やデザイン面で要求が多かった」という。
メンズの布帛製品をアピールした威海紡織集団進出口(山東省威海市)の担当者は「既に取引がある企業からは多く来てくれたが、新規は少なかった」と振り返る。
中国アパレルのベトナム法人、L&M ビナ(ハーナム省)の担当者は「来客数は十分あったが今後、どうビジネスにつながるかが重要」と話し、「仮に100社の来客があっても、数社でもビジネスにつながればまずは出展成果としたい」と話した。
子供服を扱うイ坊朝日進出口(イ坊市)は「5社ほどビジネスにつながりそうなお客が見つかった」と話した。日本側からのニーズについては「最小ロットを1000枚からにしているが、それでも6サイズ展開、計1000枚という要望や800枚、600枚での生産依頼など少量生産への要求が多かった」と話す。