バリアフリー展 開幕/繊維企業ブースに活気/制服、インナー、寝装で

2017年04月21日 (金曜日)

 西日本最大級の福祉・介護・医療・看護分野の総合展示会「バリアフリー2017」が20日、大阪市住之江区のインテックス大阪で開幕した。会期は22日まで。

 この展示会は「慢性期医療展」「看護未来展」と併催で開かれ、出展する企業・団体数は379、そのうち繊維関連企業はユニフォーム、インナー、寝具・寝装・インテリア分野から約20社。各社のブースでは、売れ筋アイテムや今回展に合わせた新商品が展示され、初日午前中からにぎわっていた。

 学生服のトンボ(岡山市)は料理研究家の栗原はるみ氏とコラボした落ち着いた雰囲気の介護・福祉施設向けユニフォームを展示した。売れ筋商品としては介護スタッフの最も労力が必要とされる高齢者の入浴介助時に着用する撥水(はっすい)機能ウエアをアピールした。

 ユニフォームのシーユーピー(同)は、介護・福祉分野のユニフォームブランドから、施設職員、ケアマネジャー、理学療法士といった職種ごとに必要とされる制服を披露。新商品としては「アイナ」ブランドで落ち着いたシックな濃色で、生地に光沢感のある介護施設職員向けのポロシャツを紹介した。

 グンゼは介護施設を利用する高齢者向けの機能インナーを幅広くそろえた。無縫製で肌当たりをなくした肌着や今年発売を予定する商品として腕や脚だけを覆うインナーを初披露した。皮膚への軽い衝撃や圧力で裂傷となるスキンテアの防止策として考案した。