JASMA/日本館組織し訴求力拡大/「テックスプロセス」で初の試み

2017年05月12日 (金曜日)

 【フランクフルト=西田貴夫】日本縫製機械工業会(JASMA)が12日までドイツ・フランクフルト国際見本市会場で開催中の縫製機器と関連加工技術の国際見本市「テックスプロセス2017」でジャパン・パビリオン(JP)を組織し、出展者から好評を得ている。

 JASMAが出展者を募集してJPを設けるのは初の試み。湯原孝志専務理事事務局長はJPについて「会員企業にメリットが感じられる活動を議論した結果」と強調。

 JPにブースを構えた広瀬製作所(大阪市西淀川区)、佐文工業所(新潟市)、セイコーミシン(千葉県船橋市)、ナムックス(広島県福山市)のブースは来場者も多く、「単独出展はハードルが高い」(広瀬製作所、ナムテックス)が、「JPにより訴求力が増した」(佐文工業所)、「今までは欧州代理店による出展だったが、今回はJPでの単独ブース。認知度を高める良い機会」(セイコーミシン)、などおおむね好評。次回も出展したいとの意向を示すところもあった。

 これを受けて、JASMAの湯原専務理事は、「次回のテックスプロセスはもちろん、今年9月に中国上海で開催されるCISMAでもJPを検討したい」と意気込みを見せる。

 JP出展4社は一部を除き欧州販売の比率は低い。ミシン部品の釜を製造する広瀬製作所、佐文工業所とも欧州販売はわずかでしかない。一方で欧州市場は規模も小さいが「安定感がある」との見方で一致。今回展を通じて欧州販売に再度、力を入れるとともに同展を訪れる中南米や中近東、アフリカなどの開拓にも結び付けたいと考える。

 かばん、靴、家具や産業資材など厚地生地専用の工業ミシンを製造するセイコーミシンは欧州比率が20~25%を占めるなど重点市場の一つ。今回展ではスリングの自動縫製機を初披露し、来場者から関心を集めていた。

 1枚生地の自動裁断機(CAM)を製造するナムックスは国内販売がほとんどだが、今回展を通じて欧州市場の反応を探った。「一枚切りでありながらフィルムやバキュームなどが不要である点が来場者からも好反応」と言う。同機はオーダースーツ裁断に向くほか、昇華転写プリント品の柄合わせ裁断も可能。ブースでは販売代理店も募集していた。