産資・不織布の備忘録(1)/「テクテキスタイル17」から/出展、来場とも過去最高

2017年05月22日 (月曜日)

 世界最大の産業用繊維・不織布の国際見本市「テクテキスタイル2017」が9~12の4日間、ドイツのフランクフルト国際見本市会場で開催された。全世界の産業用繊維・不織布の関連企業が一堂に集まる同展。日本の繊維産業では、産業用繊維・不織布の重要性は年々高まる。最先端技術がそろう同展で日本企業は何を訴えたのか。4日間を振り返る。

 テクテキスタイルは2年に1度の開催となる。6月には北米、9月にはインド、来年2月にはロシア、同年秋には中国でも開催されるが、規模・集客力では発祥のドイツが圧倒的。会場である広大なフランクフルト国際見本市会場の4ホールを使用した今回展には世界55カ国・地域から1477社(前回は52カ国・地域の1389社)が出展し、過去最高を更新した。ちなみに同時開催の縫製機器・関連技術の「テックスプロセス2017」も4ホールを使用し、36カ国・地域の312社(前回は33カ国・地域の273社)が出展した。

 主催者であるドイツのメッセ・フランクフルトによると、テクテキスタイルとテックスプロセスを合わせた来場者数は前回(15年)に比べて14%増の4万7500人強。実際に初日の開場後、ホールは多くの人があふれ、両展に対する世界の関心の高さをうかがわせた。特にテクテキスタイルのホール4・1は各国の合繊メーカーの出展が多いこともあり、常に多くの来場者が訪れていた。

 日本企業は現地法人での出展も含めて、アキレス、加平(大阪府泉佐野市)、カネカ、クラレ、群栄化学工業(群馬県高崎市)、島精機製作所、信州大学繊維学部、妙中パイル織物(和歌山県橋本市)、帝人、東洋紡、東レ、日本グラスファイバー工業(愛知県江南市)、ハッソー(東京都品川区)、フジコー(兵庫県伊丹市)、三菱ケミカル、JX ANCI(東京都墨田区)、YKKの17社・グループが顔をそろえた。

 今回展は4回連続出展の旭化成、3回連続の小松精練、平岡織染(東京都台東区)という常連組が出展を取りやめたものの、妙中パイル織物、ハッソーが初出展。少し顔ぶれは変わったが、多種多様な企業が出展するのはテクテキスタイルの特徴でもある。これは産業用繊維・不織布の裾野の広さも表す。

 幅広い業種が出展する日本企業だが、今回特に目立ったのは新素材の打ち出しだった。