ユニチカ/タイ・タスコで竣工式/3号機増設し計1万トンに

2017年05月31日 (水曜日)

 ユニチカは30日、タイのポリエステルスパンボンド不織布(SB)製造子会社、タイ・ユニチカ・スパンボンド(タスコ)で3号機増設の竣工(しゅんこう)式を開いた。竣工式には社内関係者、建設関係者ら約50人が出席した。

 吉村哲也執行役員不織布事業部長はタスコの増設について、「土木資材、産業資材、インテリア資材、自動車資材など向けに販売し、2~3年後をめどにフル稼働を目指す」と語った。

 タスコの社長を務めたこともある吉村執行役員は、「設立当初から苦労する時代があったが、2011年の大洪水後の復旧を乗り越え、3号機増設でSB事業の成長ドライバーになった」と今後の拡大に期待を示した。

 タスコは1997年4月に設立。今年は創立20周年に当たる。帝人グループとの折半出資でスタートしたが、現在のユニチカグループ出資比率は94・5%。帝人のタイ子会社であるテイジン・ポリエステル(タイランド)(TPL)敷地内に、本社・工場を置き、原料はTPLから供給を受ける。

 年産6千トンの規模を持つ3号機増設により、タスコは年産1万トンの規模に拡大。岡崎事業所(愛知県岡崎市)を含めると、ポリエステルSBの総生産能力(公称)は、現行比25%増の3万トンとなった。