産資・不織布の備忘録(13)/「テクテキスタイル17」から/縫製機器展との連動強まる

2017年06月07日 (水曜日)

 「テクテキスタイル2017」と同会期、同会場で縫製機器・関連技術の「テックスプロセス2017」も開催され、ミシン製造を中心に海外子会社も含めて日系企業18社が出展した。日本のミシン製造にとってトルコを含めた欧州市場は販売の「約20%を占める」(JUKIの縫製機器&システムユニット、藤井伸之事業企画部チーフ)企業が多い。

 中国などアジアに比べると比率は高くはないが、「安定した市場」(ペガサスミシン製造の顧客本部、岡本裕之販売部長)と位置付ける。各社の出品内容はアパレル用高性能機が中心だが、同時に世界的な自動車メーカーがある欧州に対応した提案も目立った。

 JUKIはカーシート縫製をイメージし、デジタル端末でミシンとネットワークシステムを接続したスマートラインをデモンストレーションするなど、「ノンアパレルを強化する」姿勢を示した。

 ペガサスミシン製造は自動車のダッシュボードにステッチを施す二重環縫ミシンを披露。「主流の本縫いに対して生産性の高さ、キレイなステッチの良さ」をアピールし、ノンアパレルでの反応を探った。同社と共同ブースを構えたブラザー工業は電子送り本縫ダイレクトドライブ自動糸切りミシン「NEXIO S―7300」シリーズや、布地のセットや後工程への送りまでも行えるコンセプトモデルなども展示したが、面白かったのは同社ブースの自動機。松屋R&D(福井県大野市)による電子制御ミシンだ。同社はエアバッグなど安全装置の縫製システムの開発から生産・販売までを行う。今回展ではエアバッグ用として「ミシンが自動的に動いて常に進行方向を向く」(製造部の笹島友和氏)自動機を披露した。

 日本縫製機械工業会(JASMA)が組織したジャパン・パビリオンに出展したセイコーミシン(千葉県船橋市)はスリングの自動縫製機を初披露し、来場者の関心を呼んだ。同社はかばん、靴、家具や産業資材など厚地生地専用の工業ミシンを製造販売し「欧州比率は20~25%を占める重点市場」(市川和利営業部長)と言う。

 テクテキスタイルとテックスプロセスの同時開催は4度目となるが、今回は連動した提案が数多く、同時開催の相乗効果が年々表れていることを感じさせた。その面で次回開催の19年は両展の連動がより強まることを期待したい。  (おわり)