東レ・オペロンテックス/衛材需要拡大に対応/衣料用は付加価値追求

2017年06月21日 (水曜日)

 東レ・オペロンテックスは今期(2018年3月期)から新たな3カ年経営計画をスタートさせた。スパンデックス「ライクラ」の二大用途である衛材と衣料それぞれで需要拡大への対応や新原糸開発による付加価値追求などで販売数量、売上高、利益ともに拡大を計画する。

 現在、東レ・オペロンテックスのライクラ販売は衛材向けと衣料向けがほぼ半々。寺嶋伸一社長は「販売が拡大しているのは衛材用。この流れは今後も続く」として、今後も重点的に取り組む方針。

 特に紙おむつ用は日本製紙おむつの輸出拡大や東南アジア地域で日系衛生用品メーカーによる現地生産拡大などが続いていることから、こうした需要を確実に取り込むことを目指す。

 このため「日系衛生用品メーカーとの取り組みを深める。ライクラの価値を認めてもらうことが重要」と強調。コスト競争力に加えて最終製品の生産プロセスで使い勝手の良い原糸の開発と提案に力を入れるなどコストと品質の両面での競争力発揮を目指す。

 東レの不織布事業との連携も進める。紙おむつではスパンデックスと不織布を組み合わせて使用することが前提となるため、両者で連携した開発と提案に取り組む。

 一方、衣料向けは新たな機能を付与した原糸の開発などで付加価値の追求に重点を置く。「スパンデックスは世界的に供給過剰の状態が続いている。特に衣料用途は量の競争ではなく品質と機能で差別化することが重要になる」として、新たな機能を持つ新原糸の開発と提案などに力を入れる。

 レッグ、インナー、アウターのほか着圧ストッキングなどメディカル用途の技術を応用した商品開発にも取り組む。ここでも東レのライフイノベーション事業と連携した取り組みを進める。