明石SUC/スラックスに“ガゼットクロッチ”/開脚がスムーズに

2017年06月23日 (金曜日)

 学生服製造卸大手の明石スクールユニフォームカンパニー(明石SUC、岡山倉敷市)は来入学商戦に向け、学生服の可動性を高めた「スマートワン」企画の店頭向け新商品として、クライミングパンツなどで見られる、“ガゼットクロッチ”仕様のスラックスを投入する。学生服業界では初の仕様という。

 ガゼットクロッチとは、スポーツパンツやクライミングパンツなどで見られる運動量を補うために股部分にあしらわれたマチのことで、最近ではスーツのパンツやジーンズなどにも採用され広がりつつあった。

 開脚がスムーズにできることから自転車通学に最適。股部分に縫い目がないため、サドルに擦れたり干渉したりせず、ストレスなく長時間自転車に乗れる。股を開いた瞬間、破れる心配も少なく、尻の見た目がすっきりという効果もある。

 3Dパターンと抜群のストレッチ性素材を用いて可動性を高めたスマートワン企画の詰め襟服を昨年打ち出したが、そのシリーズの関連アイテムとして来入学商戦からの販売を本格化する。

 来入学商戦の新商品としてほかにも、消費者の声を反映し開発したのが給食着。従来の布帛物とは異なりニット製でシワになりにくく、空気触媒の「ティオティオ加工」で抗菌や消臭、防汚などの機能も持たせた。

 今入学商戦から打ち出している「デサント」ブランドの通学かばんでは、好評で新商品を拡充。店頭向け女子学生服「テ・アシュ・デラメゾン(T・H・D)」では、イメージキャラクターに起用するリカちゃんが誕生50周年ということもあって、アピールを強める。