繊維ニュース

ユニフォーム/パンツ企画が多様化/より動きやすく、着心地よく

2017年07月31日 (月曜日)

 ユニフォームアパレルが、パンツ企画を強化している。着こなしの多様化により、上下で違うメーカーのウエアを採用することも珍しくなくなる中、高機能化や着用感の向上などパンツ開発に力を入れるアパレルが増えてきた。

 ワークウエアでは、上衣にコンプレッションが定着してきたため、パンツの収納性の拡大、多機能化が顕著になってきた。アイトス(大阪市中央区)は、ペン差しも含め10カ所以上も収納場所がある多機能ポケット付きのカーゴパンツを17秋冬向けに開発した。クロダルマ(広島県府中市)の「ディーグロー」のカーゴパンツは豊富な収納ポケットで、タブレット端末も入れられる。

 ビッグボーン商事(同福山市)は「ブラックラダー」ブランドで、日本人の体形に合わせたボトムシリーズを投入する。高強力ナイロン「コーデュラ」を使ったパンツなど、同ブランドの特徴である機能的な“ユーティリティーポケット”を搭載する。ブランドのテイストを崩さないよう、縫製工場の選定にもこだわった。

 ストレッチ素材の活用でシルエットが細身になる中で、太ももにゆとりを持たせたパンツの開発も目立つ。藤和(同)は、新しいトビの形としてニッカーズカーゴパンツ「NU TOBI(ニュートビ)」を開発。寅壱(岡山県倉敷市)や村上被服(府中市)は、乗馬ズボンの新商品を打ち出した。

 ただ、年配を中心にスリム過ぎるシルエットに抵抗感を持つ人も少なくなく、ゆったりはくことができるワンタックの付いたパンツの新商品も改めて増える傾向にある。

 オフィスウエアでは神馬本店(倉敷市)が、特殊構造による実用新案取得の「美形(ミカタ)スカート」の機能はそのままに美脚シルエットの「美形パンツ」を16秋冬から投入、少しずつ拡大している。

 介護ウエアでも16秋冬から新たなパンツ企画が目立つ。明石スクールユニフォームカンパニー(明石SUC、倉敷市)が、スポーツのデサント独自のパターン設計「モーション3D」を導入し、裁断線を少なくすることにより、一連の動作をしてもツッパリ感や圧迫感が軽減されるパンツを販売する。セロリー(岡山市)の「動パン」は、ケアワーク時の動きを研究した成果。立体裁断パターン、内股切り替えとプリーツタックを施し、ストレスフリーの着心地を追求した。

 サンエス(福山市)は、腰部分にブラインドメッシュを使い収縮性を高めたパンツを17秋冬から投入する。実用新案を申請中で、かがむことなどの動作が多い職場に対し、強力なアピールポイントになる。

 学生服業界も新しいパンツ開発に取り組む。明石SUCは来入学商戦に向け、学生服の可動性を高めた「スマートワン」企画の店頭向け新商品を投入する。クライミングパンツなどで見られる“ガゼットクロッチ”仕様をスラックスに取り入れた。開脚がスムーズで、自転車通学に適する。

 菅公学生服(岡山市)は、スクールスポーツでハーフパンツ「ハーフレックス」を開発した。ハーフパンツは通常、ニット素材がほとんどだが、同製品は2重織り素材を使っているのが特徴。物性はニットと同じものの3分の1の軽さで、動きやすく、涼しいことからハーフパンツの主力商品に育てる。