ダイワボウノイ/機能性合繊を商品化/マスターバッチ技術で

2017年08月02日 (水曜日)

 ダイワボウノイは、機能性マスターバッチ製造技術「マジカルアシスト」を活用し、抗菌性、抗カビ性を備えた合繊短繊維を商品化した。わたと不織布としての投入を今年度下半期(2017年10~18年3月)に開始する計画。

 マジカルアシスト技術を用いると、ポリプロピレンやポリエステル、ナイロンなどの繊維に、抗菌、抗カビ、蓄熱性などさまざまな機能を持たせることができる。本来は疎水性のポリプロピレン繊維に、「1%程度」(斉藤清一社長)の親水性を持たせることにも成功している。帯電防止やピリング抑制につながる技術であり、5年がかりで確立した。

 マジカルアシストの技術で機能性を持たせた合繊を、わた、生地、不織布、さらにはパイプ状の充填(じゅうてん)材など、さまざまな商品として販売する予定。今年度下半期に抗菌性、抗カビ性を備えた合繊短繊維の展開を開始する。次のステップとして、蓄熱性を備えたタイプの商品化を計画している。