明石SUC・スクールスポーツ/「デサント」販売拡大/17年入学商戦は採用150校超
2017年08月07日 (月曜日)
明石スクールユニフォームカンパニー(明石SUC、岡山県倉敷市)のスクールスポーツ部は、2017年入学商戦で「デサント」ブランドの採用が150校を超えるという過去最高を記録した。来入学商戦に向けても中高を中心に販路を広げ、100校以上の採用を目標に掲げる。
宮﨑将人スクールスポーツ部長によると、デサントの採用は16年入学商戦が140校以上、17年が150校以上と広がり、「この3年間で計400校を超える」ペースで増加。採用校は累計で1500校を超えた。認知度の高いブランドに加え、これまでとは一線を画すデザインの「エクストラモデル」を16年から投入するなど、ラインアップを拡充。「選択肢が広がっている」ことが奏功した。一部の専業スポーツメーカーの学販事業縮小も影響した。
一方、自社ブランドの「ヨットスポーツ」は、既存物件の生徒数の減少が響き売り上げが伸び悩んだ。
例年以上の受注増になったことで、新入学時の追加対応や刺しゅう・マーク入れなどの2次加工への負荷が懸念されたが、協力工場を増やすなどでスムーズな供給体制を敷くことができた。
来入学商戦に向けては、水着でスイムウエアブランド「アリーナ」を打ち出す。デサントを採用している学校を中心に提案し、販売拡大につなげる。
デサントではエクストラモデルでデザインのアクセントにロゴを配したコンビファスナー採用の1300シリーズや、中高一貫校で全学年違うカラーリングが可能な1310シリーズなどを投入する。
生産面では宇部テクノパークアソートセンター(山口県宇部市)で2次加工を増強するため、秋に拡張工事を予定する。
2017年5月期決算は、明石SUC単体のスクールスポーツ部として前期比6%の増収だった。今期は4%の増収を計画する。