東邦テキスタイル/主力素材と営業体制強化/セリナシリーズなど拡充

2017年08月09日 (水曜日)

 東邦テキスタイルは、主力素材の品ぞろえと営業体制を強化する。バルキー素材「セリナ」シリーズや帝人フロンティアのポリトリメチレン・テレフタレート(PTT)繊維「ソロテックス」使いの複合品でバリエーションに力を入れる。営業活動では4月に新設した営業企画部が、展示会前後の顧客へのフォローアップを進める。今日9日まで帝人フロンティア(東京都港区)のショールームで18秋冬素材展示会を開く。

 セリナは高収縮糸と綿やレーヨン、リヨセルなどを混紡する主力のバルキー素材。レギュラーのアクリルタイプに加え、ポリエステルタイプをそろえるほか、18秋冬ではサイロスパン紡績でブークレ調に仕上がる「セリナSB」を開発。大阪で開いた同展では、村田機械の渦流精紡機「ボルテックス」で紡績したアクリル・リヨセル混の開発品「セリナ・ボルテックス」が、良好な抗ピル性能とドライタッチ、ハリ・コシ感で特に好評だったという。

 ソロテックスを使ったニットも開発テーマにする。紡毛調の「フルフラン」とポリエステルの複合品をカジュアルテーストに仕上げたほか、マイクロアクリルとレーヨンを混紡した吸湿発熱・保温機能糸「ソリストヒート」との交編素材も打ち出した。ソロテックスならではのハリ・コシと優れたキックバック性が生きる開発を重視し、村田機械の設備を使った新しい商品なども投入していく。

 今後、営業企画室が展示会内容を検討。事前予告と展示会後の販売促進、顧客のフォローアップを担い、マーケティングと開発品を発信する機能を整える。