テンタック/他商材との総合提案強化/RFIDタグ起点に拡大
2017年08月17日 (木曜日)
副資材メーカーのテンタック(東京都新宿区)は、順調に伸びるRFID用ICタグ生産事業を同社全体の事業拡大につなげる。主力の商標資材と組み合わせてコスト競争力を訴求するパッケージ提案を進めるなど、RFIDによる商品管理の広がりを活用した取り組みを強化する。
同社は上海、タイを主要拠点に国内、ベトナムの各独資工場でICタグを生産。7月にベトナムでは2拠点目となる北部でICタグ生産を始めた。SPA向けをけん引役にその他の大手アパレル向けの供給も始まり、今期のタグ発行枚数が前期比2・5倍となる見込み。
瀬川哲哉取締役情報システム部長は「現段階で相当な引き合いがあり、RFIDの導入は昨年に比べて本格化している」と印象を語る。
商品情報の書き込み(エンコード)、印字を行うタグ加工機を自前で開発し、一気通貫で対応できる点が同社の特徴の一つ。中国だけでなく、ASEAN地域への生産シフトに伴って、タイを主力拠点にしているほか、ベトナムでも供給網を強化したことなど顧客にとっての利便性を高めている。
ICタグ事業での強みを、商標タグやケアラベル生産など主力事業と組み合わせて同社全体の事業拡大につなげる。同社が供給できる資材とトータルパッケージで提案することで「全体感でのコスト競争力を発揮する」という。RFIDへの高い関心を受け、セレクトショップへの顧客の広がりなど、既に出ている実績を伸ばす。
異業種開拓にも期待する。アパレル製品向けに対応する物流企業からも、人材不足への対策につながる点から関心が高まっているという。
異業種を含めた引き合いの強さに対して、今後の課題とするのが人材育成。現状、ICタグ生産を受注するためにさまざまなシステムベンダーの製品と組み合わせてRFID環境全体の提案が必要な段階にある。しかし、製品に関する知識や顧客が抱える課題に基づいた最適提案のノウハウなど広範囲な知見が必要なため、営業人員の増強が間に合っていない。そのため「営業部署との連携を通じて段階的に育てて行く」と言う。




