ダイワボウのDNI/「地産地消」進める/インドネシアの不織布で

2017年09月12日 (火曜日)

 ダイワボウグループのインドネシアの衛材用不織布製造子会社、ダイワボウ・ノンウーブン・インドネシア(DNI)は、原綿の現地調達を増やす。同時に、日本向けの販売を減らし、インドネシア国内と中国への販売を拡大する。原料と製品が「海を渡る回数を減らし、地産地消を進める」(門前英樹取締役専務執行役員)考え。

 現在、DNIが使用する原料の半分は、ダイワボウポリテックの播磨工場が供給している。今後、インドネシアの日系原綿メーカーとのアライアンスを深め、原綿の現地調達を増やす。売り先についても、現在は日本向けもあるが、それを減らし、インドネシア国内、そして中国向けを増やす方針だ。

 同社は2012年12月に設立された。前年度に黒字化を達成し、今年度は黒字の規模が拡大しているという。

〈17年4~9月も増益へ/ダイワボウの繊維事業〉

 ダイワボウホールディングスの2017年4~9月の繊維事業は、前年同期比営業増益となりそうだ。同社は2017年3月期に、前期に記録した過去最高営業益を更新した。このまま推移すれば、3期連続で過去最高益を更新することになる。

 17年3月期は、ブラジルの紡績子会社とインドネシアの縫製子会社の整理損があったにもかかわらず、営業増益を果たした。今年度はこの種の損が出ないという前提で、増収増益の計画を組み、「上半期は計画通りになりそう」だと門前英樹取締役専務執行役員は語る。衣料製品部門などが健闘している。