クラボウ三備会/「事業変革を進める」/約100人出席し親交
2017年09月12日 (火曜日)
クラボウは8日、三備産地の取引先との懇親会「第33回三備会」を倉敷アイビースクエア(岡山県倉敷市)で開いた。ユニフォームメーカーをはじめ、ジーンズカジュアルメーカーや機業・染色・商社などの岡山・広島などの取引先とクラボウ側合わせて約100人が出席、親交を深めた。
冒頭であいさつした藤田晴哉社長は、昨年4月からスタートした3カ年中期経営計画「Advance '18」の基本方針に沿って「収益拡大に向けた事業変革を進める」と言い、将来を見据えマーケット志向型の事業へ転換していくとともに、高収益・高付加価値ビジネスを追求しながら、「技術革新にも注力していく」と述べた。
繊維事業部の「ユア・ベスト・パートナー 歓びと驚きをお客様へ。」というスローガンを引き合いに、「グループが一丸となって新たに高機能・高付加価値の商品を開発し、タイムリーに提案・提供していきたい」と語った。
来場者を代表してあいさつしたクロダルマ(広島県府中市)の平謙介社長は、大原美術館分館の壁が城壁のように見えるのは「倉敷の美しい街並みを守る城壁とするため」――というクラボウ創業家で分館を増設した大原総一郎氏の思いを引用。そのことを踏まえ「三備地区の繊維産業をしっかり守っていくというクラボウのリーダーシップを心から期待している」と話した。
アイビースクエアの大型コンベンションの開催が可能な新宴会場(エメラルドホール)は現在工事中で、来年10月のオープンを予定。来年のクラボウ三備会は、例年より1カ月遅い10月12日の開催を新宴会場で予定する。
懇親会に先立って、外交評論家の岡本行夫氏を招き、「激動の国際情勢を読み解く~日本の針路を考える」をテーマに講演。北朝鮮情勢など緊張感が高まる中で、日本の経済力の重要性を指摘。「地方から日本を元気していくことが大切」と、出席者らを激励した。