菅公学生服/“スクールチェック”提案/教育プログラムも紹介

2017年11月02日 (木曜日)

 学生服製造大手の菅公学生服(岡山市)は2019年入学者向けに、チェック柄や高品質なウール素材を採用した制服を前面に打ち出す。制服や体操服の枠にとどまらず、子供の夢と学びを応援する「教育ソリューション」にも力を入れる。

 今日2日まで東京都渋谷区の「EBiS303」で開く展示会「スクールソリューションフェア2018」で提案している。オリジナルでは、新たに英国のタータンチェックメーカー「ピーターマッカーサー」、世界的に有名な「ハリスツイード」のチェックを使った制服を提案。制服のほかポーチや教員が式典で着用するジャケットも展示し、「小物を制服と同じ柄にすることで、学校のイメージが地域に定着する」(担当者)という。

 豪州の羊毛検査機関「AWTA」が認定したウール80%の「カンコーウール」も初披露した。高混率ながら、ウオッシャブル仕様で機能性に優れる。

 性的少数者(LGBT)に対応する制服として、ブレザーの打ち合わせ部分をファスナーにし、性差を感じない製品を紹介した。女子の着用を想定し、スラックスも細身にした。

 展示会のテーマ「エンハンス(向上)」にふさわしく、制服以外にも同社が力を入れる「教育ソリューション」コーナーを広く設けた。現在の子供を取り巻く少子化などの状況と、人工知能(AI)が爆発的に増える20年後の社会を年表で紹介。これからの子供に求められることは「人間力」で、社会全体で子供を育てる必要があると訴えた。

 離島にスポーツ選手らを招き、地域の子供たちと交流する「島プロジェクト」などもパネルで展示した。展示会期間中はアクティブラーニング、キャリア教育などの講演会も開いている。