岡山南高校と菅公学生服/新しい女子夏制服決まる

2017年11月21日 (火曜日)

 岡山南高校(岡山市)は20日、菅公学生服(同)の協力を得て推進してきた「岡山南高等学校女子夏制服エヴォリューションプラン」による同校の女子夏制服の新デザインを決め、カンコーストア(同)で発表会を開いた。新制服は2018年度の入学者から着用する。

 新制服は「フェミニンガール」がテーマ。同校が冬服で採用し、シンボル的な存在の「白いジャケット」のテイストをブラウスに取り入れている。リボンやラインカラー、金ボタンに共通の意匠を用いるなど、統一感を出した。

 デザイン面ではパターンを工夫し、女性らしい“かわいらしさ”を取り入れたシルエットや足長効果などで、「大人への第一歩」を演出する。

 機能面では、ポケットの数や涼しさ、着心地のよさを追求。ブラウス、スカートともに合繊混素材を用い、家庭洗濯を容易にできる構成とした。さらにUVカット、抗菌防臭、吸水速乾、易アイロン性、透け防止など夏場に必要な機能を充実した。

 今年度は同校が進める産学連携実学体験プロジェクトの4年目に当たる。プランでは同校の服飾デザイン科2年生が8班に分かれて新制服を企画し、菅公学生服の支援を得ながら、約1年かけて制作を進めて来た。

 発表会には企画が採用された第8班のメンバーやプランに関わってきた各班のリーダーらが参加した。

 上田康信校長は「学校内だけでは経験できないことに取り組めた。生徒にとって大事な1年を過ごし、成長してくれた」とあいさつ。菅公学生服の問田真司常務は「不採用だった悔しさ、採用された喜びがあったと思う。1年間の取り組みを通じ、地域に貢献する新しいリーダーを作るという産学連携実学プロジェクトの目的を体現してくれた」と総括した。