菅公学生服/子供の安全守る/高視認服 横浜市へ提供

2017年12月08日 (金曜日)

 菅公学生服(岡山市)は、東レおよびユニフォーム販売のダイイチ(横浜市)と共同し、横浜市役所と連携してバイオマス由来の素材「エコディアPET」の生地を使って高視認服を作製した。この高視認服400着を3社から同市へ提供。市内の小学生や交通ボランティア、市職員など路上で活動してもらう。そのうち菅公学生服からは子供用高視認服120着を提供する。

 作製では、長年の学生服衣料の開発技術を生かすとともに、児童の安全性確保のためランドセルを背負った状態でも視認性を保つことのできる設計とした。ポロシャツのような柔らかい素材を使い、動きやすくて通気性も良く、ウオッシャブル(手洗い)で清潔に保つことができる。

 さらにキャリア教育の視点で開発担当者が講師として横浜市鶴見区の下野谷小学校に赴き、4年生の児童を対象に「デザイン」に着目した授業を実施。交通安全をテーマにオリジナルマークを児童に考えてもらい、プロの目線によるアドバイスを行った。1枚の洋服が完成するまでの流れを分かりやすく説明し、身近な洋服がたくさんの人の手によって作られていることも学んでもらった。

 キャリア教育について、下野谷小学校の先生からは「活発に意見を出し合う子供たちの姿が印象的だった」と好評だったという。

 完成したオリジナルマークは今回作製した全ての高視認服に付き、交通安全のシンボルとなる。菅公学生服は今回の提供だけではなく今後も、高視認服の企画を進める。