「エコプロ2017」/環境配慮の製品紹介/繊維業界 多彩な技術も披露
2017年12月11日 (月曜日)
環境に配慮した製品やサービスを集めた国内最大級の展示会「エコプロ2017」が7日から9日まで、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開かれた。繊維業界も出展し、植物由来の素材や再生繊維を使った洋服など多彩な環境技術や環境配慮商品を披露した。
日本化学繊維協会は、「化学繊維おもしろ実験教室」を開き、商品の実物や図説などのパネルを示しながら、ペットボトルのリサイクル技術などを分かりやすく説明した。天然繊維と合成繊維の特徴を合わせたトリアセテートや、ケナフ由来のレーヨンなどの素材も紹介した。
このほか、東レや帝人、東洋紡、クラレ、三菱ケミカルホールディングスなどが出展。来場者は、展示物のヒントを探しながらエコ素材の特徴などに関するクイズに挑戦した。
各ブースでは、出展者が技術協力した大学のソーラーカーチームによるトークショーが催されたほか、キャンペーンガールとの写真撮影会や、エコ技術に関するミニ講義などのユニークなイベントが開かれた。
一方、ユニフォーム関連では、ミドリ安全(東京都渋谷区)が東レの植物由来の合成繊維「エコディア」を使った「プランテックス」のワークウエアと手袋を展示。リサイクルした革を使った安全靴も披露した。
副資材ではYKKが、カラフルな装飾で来場した小中学生が楽しめるブースを構えた。車のシートやミニチュアの防災用テントを並べ、日常のさまざまな場面でファスナーが使われている様子を紹介した。植物由来の素材や、水を使わない染色方法を問うクイズコーナーも設け、小中学生の人気を集めた。