往来

2017年12月19日 (火曜日)

 「異常があったときはすぐに報告することが重要」と、三菱ケミカルホールディングスの越智仁社長。国内製造業で相次ぐ品質不祥事につき、求められるスペックの高さと多大な生産品種による管理の難しさが背景の一つとした上で、バブル崩壊の影響で経営が厳しかった1990年代に「自動化や高度化への投資が十分にできなかったことの影響も表れている」と推測。不正を防ぐには、作り上げてきた品質保証のシステムが正常に機能しているかどうかのチェックなどが必要になるとしたほか、異常を直ちに報告できるよう、「普段からのコミュニケーションが大事」と述べる。