三菱ケミカルホールディングス/18年は基盤固めの年/IT投資や人材育成

2018年01月22日 (月曜日)

 三菱ケミカルホールディングスは、2018年を基盤固めの年と位置付ける。越智仁代表執行役社長は「17年は多様な事業展開ができ、面白い一年だった。事業業績も良好で、このまま順調に進めばいい」と前置きした上で、「今年はさらなる成長に向けた基盤を構築する重要な年」と語った。18日に東京都内で開いた記者団との懇談会で述べた。

 越智社長は、新しい分野である人工知能(AI)や全てのモノがインターネットでつながるIoTが伸長しているのは興味深いとの認識を示し、「日本は90年代にIT投資が遅れた。今年からは挽回を図っていく」と言う。そのほか、人材の育成、やダイバーシティにも重点を置くと述べた。

 4月1日付で三菱ケミカルの社長に就任する和賀昌之三菱ケミカル常務執行役員は「安全、安定、コンプライアンスの三つに重点を置いて事業に取り組む」と決意を語った。さらに「一方通行にとどまらない、真にグローバルな会社にしていきたい」と強調した。