ボーケン品質評価機構/事故事例など豊富に紹介/異業種とのコラボも充実

2018年02月02日 (金曜日)

 ボーケン品質評価機構(ボーケン)は恒例の展示会を東京、大阪、岡山、名古屋の4都市で順次開催している。品質・物性検査で見つかる事故事例を豊富に紹介し、防止策を紹介した。「ボーケンラボ」では検査方法を実際の機器などを使って実演。コラボコーナーにはセンカ、三景、製品安全協会、電気安全環境研究所も参加している。展示会を通じてボーケンの活動の認知度向上に取り組む。

 このほど開いた大阪展では、事故事例コーナーで実際に品質事故を検出した実物26点を展示し、事故原因を解析すると同時に防止策を紹介した。生活用品コーナーではバッグや靴の事故事例を紹介するほか、家具の海外規格の紹介、家具試験実施試験場の紹介などを行っている。

 そのほか業界情報・機能性コーナーや化学分析コーナーで機能性試験方法や化学分析方法などについての最新情報を提供する。海外情報コーナーでは、中国各地で実施されている品質監督抜き取り検査についてエリア別、アイテム別の検査頻度や不合格率などボーケンが入手した現地の情報を紹介する。

 デモンストレーションも注目が高い。ボーケンラボとしてピリング性試験やアパレル製品の品質試験を実際の検査装置を使って来場者が体験できる。検査結果などをオンラインで共有化できる「ボーケンWEB」も体験コーナーを設けた。

 コラボコーナーでは、センカが染色堅ろう度向上剤など多彩な助剤を紹介し、三景はストレッチなど機能性芯地と接着芯地の基礎、事故事例と対策などを紹介した。製品安全協会は保温ボトルの新しい安全性基準を紹介し、電気安全環境研究所は電気製品の安全性認証「S―JET」などを紹介した。電気安全環境研究所ボーケンと提携しており、空調ファン付作業服やウエアラブルの普及を視野に衣料品と電機分野での安全性試験の連携を目指す。

 東京展、大阪展に続き岡山展は8~9日に岡山コンベンションセンター(岡山市)で、名古屋展を26~27日に瀧定ビル(名古屋市中区)で開催する。