菅公学生服×岡山南高/来年度は“SHIN制服”/MPS最終報告会開く

2018年03月08日 (木曜日)

 「岡山南高校服飾デザイン科産学連携実学体験プロジェクト(MPS)」を推進する菅公学生服(岡山市)と、岡山県立岡山南高校(同)は6日、同校で「MPS最終報告会・次年度引き継ぎ会」を開いた。4月からの来年度は「SHIN(シン)制服プロジェクト」として、社会的課題を制服で解決する新たな試みに取り組む。

 MPSは、岡山南高校の服飾デザイン科が2014年から菅公学生服と連携し、プロジェクトを通じてキャリア教育を推進。今年度は、服飾デザイン科2年生の生徒たち39人が、「女子夏制服エヴォリューションプラン」として、同校の女子夏制服の新デザインに取り組んだ。“フェミニンガール”をテーマに新制服を作り上げた。

 今回、最終報告会として、これまでの取り組みを発表、新制服のファッションショーも開いた。同校の上田康信校長は、1年間の取り組みを振り返り「この体験によって一歩前に成長できた」と生徒たちをねぎらった。

 実行委員長を務めた2年生の吉本明日菜さんは、夏制服を作るという「学校の歴史に残る貴重な経験ができ、とても感謝している」と話した。MPSを通じて学んだことを生かし「社会で活躍できる人に成長できるように努力したい」と、これからの意気込みを語った。

 来年度に新2年生になる1年生40人が、これからの社会的課題を探し、制服でそれらを解決するSHIN制服プロジェクトに取り組む。SHINには、「新しい」に加え、「進化する」「振興する」「親しみやすい」などの意味を持たせ、学校制服だけでなく企業向けの制服も含めて社会的課題に応じた制服の創出に臨む。

 外部から岡山商工会議所にも講評してもらう予定。長谷川陽子教頭は、1年生に対し「制服を切り口に、皆さんの力を伸ばす課題解決型の学習として、さまざまなアイデアが発表されることを期待している」と話した。