日本絨氈/今期売り上げ90億円へ/今夏新タフト機導入
2018年03月19日 (月曜日)
カーペットメーカーの日本絨氈(堺市)は2018年11月期、売上高90億円を計画する。
池﨑博之社長は「カテゴリーキラーを目指すとともに、垂直連携を強化する」と方針を示す。幅広い用途を手掛けるのではなく、スポーツ用人工芝、タイルカーペット、自動車オプションマットなどに絞って展開する。垂直連携では、仕入れ先、販売先とタイアップして進める。さらに強みである原着使いと柄物に力を入れる。
17年に開設した滋賀工場(滋賀県甲賀市)は、前年秋口から1日12時間稼働している。今年は本社工場と合わせて800万平方メートルの生産を見込む。さらに7月をめどに、滋賀工場へ柄物タフト機(4メートル幅、10分の1ゲージ)を導入する。全幅フルリピートで、柄表現が自在にできる。
輸出に関しては、3~4年内にタイルカーペット輸出比率(販売量)を10%に引き上げる方針を示す。中国・上海市で前年に開かれたアジア最大級の床材総合見本市「ドモテックス・アジア/チャイナフロア」への出展などを通して、中東の学校施設や、モンゴルの空港などにも同社のタイルカーペットが採用されている。チャイナフロアには今年も出展する。
17年11月期は売上高88億円。人工芝、タイルカーペット、自動車オプションマットが堅調だった。