ダイワボウノイ「マジカルアシスト」/液状機能剤を熱可塑性樹脂に混合/繊維以外からも高い関心

2018年03月22日 (木曜日)

 ダイワボウノイによる液状機能剤を熱可塑性樹脂に混ぜ合わせる技術「マジカルアシスト」が注目されている。19、20日大阪で開催した同社の展示会で初提案し、繊維業界に加えプラスチックを扱う製造業からも多くの関心を引いた。

 この技術は溶媒に溶け込んだ機能剤を樹脂の中に分子レベルで均一に分散させるもので繊維製品以外に機能性プラスチック製品での活用が期待される。ダイワボウノイがマスターバッチを取り引き先から預かり、加工して再び返す賃加工ビジネスとして展開する。

 マジカルアシストは従来の粉体や個体での調合と比較して、(1)使用薬剤がこれまでよりも少量で済む(2)固形機能剤と異なり、調合前の粉砕や乾燥といった前工程が不要(3)物性への影響が少ない(4)コストで優位性がある――といった利点がある。

 付加できる機能は、繊維分野では温感と難燃。樹脂分野では、抗菌や防虫機能を持ったマスターバッチを開発している。現在のところ資材用途の素材での提案に力を入れており、プラスチック製品メーカーなど繊維以外からの問い合わせも増えているという。