「ドモテックスアジア」/高品質の日本製訴求/日系メーカー3社 出展
2018年03月23日 (金曜日)
【上海支局】アジア最大級の床材見本市「ドモテックスアジア/チャイナフロア」が22日、3日間の会期を終え閉幕した。展示面積15万平方㍍に1430社が出展。うち日系カーペットメーカーは東リ、スミノエ、日本絨氈の3社で、高まる差別化ニーズを掘り起こそうと、高品質の日本製品を訴求した。
東リは、コントラクト用タイルカーペット「GA―100」をメインにアピールした。中国内販では、特に金融機関のオフィス向けの引き合いが増えている。中国の床材市場は低価格品が大勢を占めるが、近年差別化を求める内装業者の一部が高付加価値の輸入品を求めるようになり、同社の内販も年率2桁%増で売り上げを伸ばしている。
スミノエは、ASEAN地域と内販の顧客に向け、カーペットタイル「IDシリーズ」と「LXシリーズ」をそれぞれ訴求した。内販は海外事業全体の2割を占める。市場で同質化が進む中、差別化ニーズが生まれており、同社のチャンスは拡大しているという。
日本絨氈は内販向けに家庭用タイルカーペット「ホームタイル」、インドやASEAN地域向けに特殊な滑り止め加工を施したタイルカーペットを紹介した。内販はネット通販経由の一般消費者への販売がほとんどを占め、数量ベースで海外向けの4割を占めている。