菅公学生服/MC校獲得の“勝率”向上/7月期は計画通りの見通し

2018年03月27日 (火曜日)

 学生服製造最大手、菅公学生服(岡山市)の尾﨑茂社長は、今入学商戦のモデルチェンジ(MC)校の獲得について、「MC校そのものが全体的に少なめだったが、(獲得の)勝率は上がっている」と話した。主力の学生服と、スクールスポーツも順調に販売を拡大していることから、2018年7月期に計画する売上高352億円(前期348億円)は「予定通り着地する」との見通しを示した。

 MC校の獲得では、学校の採用に向けたコンペや提案で「常に1位争いをする」(尾﨑社長)状況が増えてきた。東京をはじめ大都市圏を中心にMC校獲得に弾みがつき出し、来期の物件も既に「順調な滑り出しができている」と、手応えをつかんでいる。

 総合展から形を変えて13年から開いてきた、教育ソリューションを含めた「カンコースクールソリューションフェア」は、「来場者が毎年増える傾向にある」。昨年は福岡で初めて開催。子供の夢と学びを応援する教育ソリューションを前面に出した展示は、来場者からの「反響が大きかった」。ソリューションフェアがMC校獲得に「多少はつながってきた」と言う。

 学校教育のサポートをはじめとする教育ソリューション事業についても、私立を中心に30~40校と取り組みを拡大。「結果的にMC校の獲得につながるかもしれない」としながらも、まずは「特色をどうやって出したいかは、学校によって異なる」ことから、イメージ刷新やキャリア教育など、学校が抱える悩み解決のための動きを強め、事業として育てる。