明石SUC/「デサント」新規採用200校超へ/売上高262億円の見通し

2018年04月18日 (水曜日)

 学生服製造大手の明石スクールユニフォームカンパニー(明石SUC、岡山県倉敷市)は今入学商戦、スクールスポーツで「デサント」ブランドが過去最高となる200校超の新規採用校を獲得した。モデルチェンジ(MC)校の新規獲得も順調に進んだことにより、今期(2018年5月期)計画する売上高262億円(前期256億円、決算内容は事業持ち株会社の明石被服興業)での着地を見込む。

 今入学商戦は、スクールスポーツが好調で、デサントが新規採用校を大きく伸ばし、累計採用校数は1700校近くになるとみる。同業他社の事業縮小の影響で、「引き合いが増えた」(河合秀文社長)ことに加え、ブランドそのものが「市場に定着してきた」(同)ことが寄与した。

 デザイン性や機能性を高めた「エクストラモデル」などラインアップを増やして選択肢を広げたことが、採用校の拡大につながった。

 学生服では、MC校の新規獲得も私学を中心に順調に進んだ。今年はMC校数が少なかった中で、生徒数の多い、「私立校を比較的獲得できた」。

 企業向けユニフォームのアクティブチャレンジ部は、介護、メディカル向け「ルコックスポルティフ」ブランドを中心に、市場の拡大を順調に進める。新規取引先の開拓に向けた営業力の強化や、別注案件の獲得に力を入れてきたことも、数字に結び付きつつある。

 来入学商戦に向けて、オサレカンパニー(東京都千代田区)との協業ブランド「O.C.S.D」や、ジーンズメーカーのビッグジョン(倉敷市)とのコラボしたデニム調の制服など、新ブランドによる新規採用校の獲得も進める。

 新入生が年々減る傾向にある中で、河合社長は、「売上高は前年比で微増を維持しながら、組織として経費の無駄をなくし、利益を生む体制を築いていきたい」と話す。