明石SUC/スクールスポーツ好調/「デサント」シェア拡大続く

2018年05月08日 (火曜日)

 明石スクールユニフォームカンパニー(明石SUC、岡山県倉敷市)のスクールスポーツ部は今期(2018年5月期)、前期比微増収での着地を見込む。今18春入学商戦では、ライセンスブランド「デサント」と自社ブランド「ヨットスポーツ」で、250校以上の新規採用を獲得した。中でもデサントは、例年の新規採用実績を大幅に上回る200校を突破、増収に貢献した。

 デサントが支持される理由について宮﨑将人スクールスポーツ部長は、「国内を中心とする生産の安定性が、顧客の安心感につながっている」と述べる。学校や販売先へ、「よりスピード感のあるアプローチができた」ことも寄与した。

 デサントの中でも、目新しいデザインが特長の「エクストラモデル」をはじめ、豊富なラインアップで選びやすく体育着の上下で組み合わせやすいなど、「学校側の評価も高い」と言う。デサントならではの長く着られるデザインに加え、独自の機能性で差別化を図る。6月の同社展示会で新商品の発表を予定している。

 昨年投入したスイムウエア「アリーナ」ブランドは、体育着とのセット提案を進める。今年は数校で採用が決まるなど、徐々に広がりを見せている。

 生産面では、昨年末に拡張した宇部テクノパークアソートセンター(山口県宇部市)の2次加工施設が本格的に稼働。今入学商戦では、スムーズに対応でき、「早くも増強した効果が出ている」と述べる。今後も高まる2次加工への要望に対応力を強める。

 来期(19年5月期)は、ヨットスポーツをはじめとする「自社ブランドの強化」を掲げ、別注対応や小学校向けへのアプローチにも力を入れる。