明石SUC/来年MC獲得校増える見通し/防災教育を普及へ

2018年05月09日 (水曜日)

 明石スクールユニフォームカンパニー(明石SUC、岡山県倉敷市)の柴田快三常務営業本部長は、来入学商戦のモデルチェンジ(MC)校について「喪失校は今年より少なく、獲得校が増える」との見通しを示す。昨年から取り組む防災教育の普及に向けた「明石SUCセーフティープロジェクト(ASP)」についても「ビジネスにつなげる」と話す。

 今入学商戦のMC校は全般的に前年よりも少なく、入学者数も大きな減少が予想されていたが、「思ったほど私学では生徒数が減らず、(MC獲得校で)想定していた数字よりは高く維持することができた」(柴田常務)。

 店頭販売向け商品も、ニット生地を使った詰め襟服「ラクラン」や、「デサント」ブランドの通学かばんの販売が堅調。カッターシャツのフォーマル性とポロシャツの機能性を兼ね備えた「ラクシャツ」も「毎年着実に販売量を伸ばし、安定してきた」。新規の販売店も開拓でき、「生徒減で売り上げが減ることを想定していたが、維持できている」と言う。

 来入学商戦のMC校については喪失校より獲得校が増える見通し。AKB48グループの衣装制作などを手掛けるオサレカンパニー(東京都千代田区)との共同企画の制服ブランド「O.C.S.D.」や、ジーンズメーカーのビッグジョン(倉敷市)とのコラボ企画の制服も採用校が少しずつ拡大。女子向け制服では新ブランドの投入を計画する。

 ASPでは、社会防災学科が日本で唯一ある神戸学院大学(神戸市)と昨年提携しており、防災教育の普及や防災関連の商品開発に産学連携で取り組む。社内では既に、約100人が防災アドバイザーの資格を取得。防災ヘルメットや、自転車通学で着用する高視認ベストなどの採用が増えてきたが、「防災に関連する教材があまりない」ことから教材開発も進め新しいビジネスにつなげる。