ダイワボウHD/過去最高連続更新ねらう/繊維事業の営業利益で

2018年05月15日 (火曜日)

 繊維事業の過去最高営業利益を2018年3月期まで3期連続で更新したダイワボウホールディングス(HD)は、今期も更新を狙う。19年3月期に、同事業の営業利益を前期比3億円増の36億円とする計画で、同事業の売上高目標は20億円増の730億円。

 ダイワボウポリテックの播磨工場(兵庫県播磨町)が、紙おむつに使われるエアスルー不織布用の熱融着性複合繊維生産設備を増設。年産能力を8千トン増やした。増設分が4月から稼働しており、この効果で20億円の増収と、3億円の営業増益が可能と見込む。

 衛生材料用途への提案を、紙おむつやナプキンなどの「対人向け」だけでなく、産業資材などの「対物向け」に広げるなど、既存ビジネスを「新たな領域」に広げることにも取り組む。これにより、繊維事業の新たなセグメントの創設につなげる。

 衣料製品部門については、市況の厳しさを勘案し、減収減益の計画を組んだ。しかし、前期好評だった独自原料・素材を活用した提案への高い評価が続いているため、「スタートはいい」という。