ダイワボウホールディングス/20年度7300億円めざす/繊維事業で収益力強化へ
2018年05月23日 (水曜日)
ダイワボウホールディングスは2020年度(21年3月期)に連結売上高7300億円(18年3月期比9・0%増)、営業利益200億円(39・8%増)を目指す。20日に発表した3年間の新中期経営計画で明らかにした。
(1)ITインフラ流通事業のさらなる拡大(2)繊維および工作・自動機械事業での収益力強化(3)コーポレート戦略推進による連結企業価値向上――の3点を基本方針とする。
繊維事業では売上高797億円(12・2%増)、営業利益44億円(33・0%増)を計画する。主力のITインフラ流通事業で売上高6368億円(9・3%増)、営業利益127億円(27・9%増)を、工作・自動機械事業で売上高135億円(12・8%増)、営業利益13億円(39・6%増)を目標にする。
設備投資額は全体で168億円、研究開発費は36億円。このうち繊維分野の設備投資は64億円、研究開発には27億円を投ずる計画。
繊維事業の戦略として合繊・レーヨン事業では国内増産効果とアジアでの不織布の販売拡大に取り組み、衛生材料分野の伸長を見込む。高付加価値商品の展開で事業領域を拡大する。レーヨン分野は機能・差別化わたの拡大と川下戦略の推進によりコスメ関連の製品化を加速する。
産業資材事業ではフィルター、土木資材、ベルト関連で新商品を展開するほか、海外生産拠点で地産地消ビジネスを進展させる。東京五輪に関連した受注強化と粘着加工品などの戦略商品の販売に力を入れる。
製品事業では、開発機能剤などの活用による新たな事業領域への展開や“ファイバー戦略”を軸とした開発提案型の営業を強化し、新ブランド投入などにより、既存小売り先の収益維持・拡大を狙う。