ジャパンパビリオンに8社出展/日本製生地の商機拡大/「インターテキスタイル・パビリオン深セン」が開幕
2018年07月06日 (金曜日)
華南市場に焦点を当てた生地・副資材展「インターテキスタイル・パビリオン深セン」が5日、広東省深セン市で開幕した。今回も「ファイン・ジャパンパビリオン」を設け、初出展1社を含む8社の日本企業が出展。差別化志向を高めるローカルブランドに、日本素材の売り込みを図っている。会期は7日まで。
(深セン=岩下祐一)
今年のインターテキスタイル・パビリオン深センには、中国、日本、韓国、台湾などの約968社(前年718社)が出展、3日間で2万人弱の来場者を見込む。
高級レディースを中心に地元ブランドは近年、高付加価値の日本製生地へのニーズを拡大させている。ファイン・ジャパンパビリオンへの来場者の関心度も高く、目玉の一つになっている。
今年の同パビリオンには、スタイレム、サンウェル、宇仁繊維、双日ファッション、桑村繊維、コッカの常連に加え、15年以来の復活出展となるクリスタル・クロスと、初出展のモナ・ニットがブースを構え、日本製を中心とした高付加価値の生地をアピールしている。
華南地区には、「歌力思」「影児」「珂莱蒂爾」「瑪絲菲爾」など、中国を代表する高級レディースを含む多くのブランドが拠点を置く。中でも深センの高級レディースと日本素材との相性は良い。1990年代から香港の商社を通じ、日本製生地を使ってきたところが多いためだ。昨今はブランド間の競争激化の中、差別化の重要な要素として日本素材を採用する動きが加速している。
日系生地商はこれに対応し、市場開拓に力を入れている。スタイレムは2016年、エージェント経由の販売から直販に切り替えた。これが功を奏し、市場開拓が順調に進む。今年上半期も大幅に売り上げを伸ばしている。高級レディースの開拓が成果を上げているが、ボリュームゾーンのブランドの開拓を課題としているため、今回展ではコストパフォーマンスの高い春夏向けの中国製備蓄品を前面に打ち出している。
深センの顧客は、従来の百貨店ブランドからネット通販専業やOEM企業、製品を備蓄しブランドに卸す新業態の企業に広がりつつある。一方、生地の発注は大手ブランドも引き付け型が多く、備蓄品へのニーズが根強い。
こうした中、クリスタル・クロスは意匠性の高い柄物の日本製備蓄品を訴求。主力のバイオーダーでは価格が高くて手が出ないデザイナーブランドなどの小口顧客の新規開拓を狙う。
同社の中国内販は絶好調で、華東地区の昨年の売り上げは倍増した。内販の規模が大きくなってきたため、現地法人の設立の検討に入った。
モナ・ニットは、昨年から内販に参入した。「インターテキスタイル上海アパレルファブリックス」に出展したところ、深センのブランドからの引き合いが多かったため、今回展に初出展した。日本製にこだわる個性的なデザインのジャカード編みを訴求し、高級レディースの開拓を目指す。




