菅公学生服/19年入学商戦にも手応え/カンコープレミアム拡販へ

2018年08月01日 (水曜日)

 学生服製造大手の菅公学生服(岡山市)のスクールスポーツ事業は2019年入学商戦に向け、自社ブランド「カンコープレミアム」などの販売が順調に進んでいる。開発本部の田北浩之提案企画部長は、カンコープレミアムについて「来春の採用も着実に決まってきた。手応えを感じている」と述べ、今後の拡販に一段と力を入れる。

 スクール市場で生徒減の影響は避けられない中、同社の体育衣料では「カンコー」ブランドを中心に販売が拡大している。18年入学商戦では、新規採用校の獲得が首都圏や中京、阪神エリアを中心に非常に好調で、仙台や広島、福岡などの地方の中枢都市でも採用校が増加。「ここ4~5年の中で一番良い結果になった」(田北部長)として、新規採用校数は過去最高を更新した。

 カンコープレミアムは体育着が本来持つべき機能を高め、高級感のあるシンプルなデザインで一線を画す。軽量かつ抜群の防風性と保温効果を兼ね備えた体育着として、「昨年の発表以降、引き合いが増えている」ことから注目度も高い。“長く着られる体育着”として利便性や汎用性にも優れることで、「高校向けの販促を強化していく」考えを示す。

 透け防止機能を持つ「ミエンヌ」や、軽量で通気性の良い織物製ハーフパンツ「ハーフレックス」も売れ筋になりつつある。ミエンヌは通気性に優れた特殊素材により、「汗で濡れた場合にも高い透け防止機能を発揮する」ことから、従来品にない機能性で差別化を図る。ハーフレックスも「サラリと着られて、はき心地も良い」などの織物特有の快適性を訴求する。